フルマインドマップをかく時に欠かせないのが【BOI】です。
BOIとは【Basic Ordering Idea】の頭文字を取ったもので、フルマインドマップに出てくるメインブランチの上に書かれている言葉やイラストの事を指します。
フルマインドマップ、メインブランチなどの言葉が初めての方は、こちらの記事を事前に確認頂くと分かりやすいのでチェックしてみて下さいね。
BOIはマインドマップを書く時に必ず押さえておきたい重要なポイントです。
BOIをしっかり決める事で記憶に定着し易くなったり、思考をスムーズに巡らせる事が出来ます。
- BOIって具体的に何なのか分からない
- BOIを書く利点は何か
- BOIが上手く決められない
- BOIについて完璧に理解できる
- BOIを書くメリットが分かりマインドマップがより活用できるようになる
- BOIの作成手順を学べる
- マインドマップを書く事がもっと楽しくなる!
BOIって何?
BOIは【Basic Ordering Idea】の頭文字を取った言葉で、フルマインドマップを書く時のとても大切なポイントです。BOIはフルマインドマップのメインブランチの上にかかれている言葉やアイコンの事を指します。
こちらのマインドマップを見て下さい。
このマインドマップはキャッシュフローゲームについてまとめたものです。
真ん中のCASHFLOWというイラスト(セントラルイメージ)から太い線(メインブランチ)が5本伸びていますが、それぞれの上に書かれている【コース】や【学び】がBOIになります。
セントラルイメージについてもっと知りたい!という方はこちらのリンクも見てみて下さいね。
BOIをかく時に押さえておきたい事
BOIをかく時には下記ポイントを押さえましょう。
・メインブランチの上にブランチがアンダーラインに見えるように書く
・サブブランチ(メインブランチ以外のブランチ)の言葉やアイコンよりも大きく書く
・言葉でもイラストでもOK
・メインブランチからサブブランチに思考を広げた時に関連付けられるようなものを選ぶ
BOIを設定するメリット
フルマインドマップにはBOIが必ず必要になりますが、なぜ必要なのか、BOIのメリットを説明して行きます。
マインドマップの概要が捉えられる
本屋さんに行って本を選ぶ時どこを見て本を選びますか?
本のタイトルや帯、本の作者の経歴、本の目次をざっと見て買うかどうかを決めていらっしゃる方が多いと思います。
BOIは本の【目次】と同じ役割を担っています。
つまり【カテゴリ分け】の役割をしているという事です。
マインドマップを見直したときに、セントラルイメージとBOIを見ると内容の大枠を捉えることが出来ます。
逆にミニマインドマップはBOIが無いので見ただけで全体を捉える事は出来ません。
通常のノートも文章で書いているので文字を読まないと情報を捉えることが出来ません。
BOIをかく事によって内容を追う前に概要を把握でき、概要を把握してみていくと理解度も上がります。
思考が広がりやすい
BIOはセントラルイメージから直接伸びたメインブランチの上に書かれています。
メインブランチはマインドマップをかく目的を現わしており、BIOはその目的に対して具体的な答えを書いて行く際の大枠の役割を担っています。
大枠のBIOが書かれたメインブランチからサブブランチを書き足すことでどんどん思考を広げていきます。
セントラルイメージでこのマインドマップをかく目的が明確化され、BOIで内容の大枠が分かるので、思考を広げている途中で目的を見失って立ち止まることがありません。
立ち止まりそうになったらBOIやセントラルイメージを見る事で思考を再開する事が出来ます。
万が一思考が広がって行って、BOIにかかれている内容から離れたとしてもBOIから派生した事から連想された事なので気にしません。
思考が広がった=自分の中にあったアイディアであるという事を認められるのもマインドマップの利点です。
復習しやすい
セントラルイメージとBOIの組み合わせで『このマインドマップが何について書かれているのか』が見るだけで捉えられます。
通常のノートでは復習をする時もページを開けても自分が復習したい事がどこに書かれているのか読まないと分からない事が多いです。
マインドマップは1枚の絵のように見え、BOIに書かれたキーワードで何を書いてあるのかが一目瞭然なので復習の時間が短縮できます。
BOI設定場面の例
BOIの設定は元にする情報によってもやり方が様々あります。
幾つかのパターンでご紹介をしていきます。
一通り学んだ後は、自分自身がこの方がBOIを設定しやすいというやり方があったらそちらに切り替えて頂いて大丈夫です。
1番優先したいのは『脳が思考を広げやすいかどうか』という事です。
1冊の本についてBOIを設定する場合
特定の1冊についてマインドマップをかく場合は1番分かりやすいのは『目次をBOIに設定』する事です。
本は章毎に内容がまとめられているものが多いので、その章に書かれているキーワードをBOIに設定します。
例えば本の内容がBOIについてまとめられているとして、その第1章のタイトルが【BOIを設定する手順】だったとします。
その場合のBOIは『手順』や『設定手順』とします。
今回の例の場合はBOIについての本を見ている事が前提になるので、セントラルイメージはBOIについてのイメージがかかれていると想定しましょう。
そうするとBOIという言葉は全てに関連する事になるのでメインブランチにはかく必要がありません。
また各ブランチには1言葉か1イラストなので選択が必要です。
複数の情報源についてBOIを設定する場合
大学のレポートや論文、仕事でのプレゼンテーションなど提出、発表をする場面では裏付ける証拠やデータが必要です。
自分の理論にを後押ししてくれるような情報が書かれている本や論文、インターネットで検索など情報を取得する先は様々です。
情報源がバラバラの中でBOIを設定するのは少し工夫が必要です。
ここではミニマインドマップを活用していきます。
ミニマインドマップって何?という方はこちらを事前に確認頂くとより理解を深められますので見てみて下さいね。
転職などにも使える自己分析でBOIを設定する場合
昇進、キャリアチェンジなど分岐点に立った時に必要なのは自己分析ですよね。
いざ書こう!と思ったときにこういう事に直面する事が大半です。
・漠然とステップアップしたいけど次にやりたい事が分からない
・職務経歴書を書かないといけないからとりあえず職務経歴書のフォーマットをダウンロードしたけど筆が進まない
・文章で書き出したけど時系列や漏れがあって、言いたい事がなかなかまとめられない
この場合もミニマインドマップを活用していきます。
複数の情報からBOIを設定する手順
複数の情報からBOIを設定する手順をご紹介します。
この手順はその他のBOIを設定する場面でも応用が効きますのでしっかりチェックして行きましょう!
- A4以上の無地の紙を複数枚準備
- 黒のボールペンとカラーペンを準備
- 真ん中に今回準備した本や情報を読む目的を”黒のボールペン”で記載(文章でもイラストでもOK)
- 目的を真ん中に記載したら丸で囲う
- 黒のボールペンで本や情報から目的に関連するキーワードやアイディアを書き出す
- 一通り書き出したら10分ほど休憩(書いたマインドマップから離れる)
- カラーペンで同じような意味の言葉やアイコンを同じ色で丸で囲っていく
- 同じカラーで選択したものがグループになるのでそれぞれのグループを現わすキーワードやアイコンを決める
ここで書き出したキーワードやアイコンが【BOI】になります。
情報をまとめる際に押さえておきたいポイント
本や情報毎に紙を分けても、1枚の紙にどんどんかいて行くのも大丈夫
複数の本や情報を集めたい場合は2つのパターンがあります。
①本や情報毎に書き出す紙を分ける
②A3など大きな紙を用意して複数の情報を1枚の紙に書き出す
上記は好みなので自分の好みに合わせて選択しましょう。
紙がいっぱいになってしまう場合は次の紙に1枚目と同じセントラルイメージや目的を中心にかいて、2枚目の場合は②と書いて順番が分かるようにしましょう。
順番に並べる必要はありませんが、何枚書いたかは過不足が起きないように書いておきましょう。
情報が丸っと抜けてしまうとまとめた時に問題になるので要注意です。
紙の裏側は使わない
もったいない!と思って書いた紙の裏側を利用してしまいそうになりますが、かき出した後全部の情報を俯瞰するので裏に書いてしまうと全体を見渡せないので注意です。
同じ課題に取り組んでいる時は紙の表面だけに情報を書き、いっぱいになってしまった場合は新しい紙を使いましょう。
時間を決めて読む
本や情報を調べていると読む方に集中しすぎて時間があっという間に経っている事がほとんど。
レポートや仕事などは締め切りがあるので効率よく情報を取りたいですよね。
私達の脳は時間を決めると「その時間の中で最大限のパフォーマンスを出さないと!」と無意識に思ってくれます。
大人の集中できる時間は約50分と言われており、その50分の間も集中力が落ちたり上がったりを繰り返しています。
時間を決めて脳をその時間内で情報を取るぞ!と思わせる事で効率よく働かせていきましょう。
BOIの設定実演
BOIの設定手順について説明をしてきました。
ここでは実際に題材を決めて流れを説明して行きます。
【題材】自分のキャリアに求めるものは何か?
- A4以上、無地の紙(今回準備したものはA4のリングノート)
- 黒ボールペンと4色ボールペン(カラーペンを別で準備してももちろんOK)
手順①:A4の紙の真ん中に黒ボールペンでミニマインドマップをかく目的を記載
文章でもイラストでもOKです。
まずはマインドマップをかく目的を明確にします。
今回の題材は『自分のキャリアに求めるものは何か?』なのでそのまま文章を記載してまるで囲いました。
手順②:時間を決めて思うままに書き出す
今回は時間を10分で設定しました。
時計を定期的に確認する方法だと気付かないうちに時間が過ぎている事も多いのでストップウォッチを設定する事をお勧めします。
書いている間はグループ分けや関連性などは気にせずに自分が思いついたことを単語やイラストでどんどんかき出します。
時間が来たら必ずストップしましょう。
書き足りないと感じる事もありますがフルマインドマップにする時に追記が出来ますのでご安心下さい。
ストップウォッチを設定して10分でかき出したミニマインドマップがこちら。
手順③:似た言葉やイラストを同じ色で選ぶ
10分ほど書き出したミニマインドマップから離れます。
戻ってきたらミニマインドマップを俯瞰して似た言葉や関連した言葉を同じ色で選んでいきます。
上記例を見て頂くと、例えば【自由】という言葉が赤色で囲われていますが、【楽しく】や【やりやすい】という言葉も赤色で囲われています。
全く同じ言葉ではなくても関連したり同じ事を言い表したりしていると自分が思ったら同じ色で区分けして行きます。
自分自身の捉え方なので人によってグループ分けをする言葉などは大きく変わってきます。
それぞれの個性なので自由に考えていきましょう。
手順④:色分けしたグループに対してキーワードを決める
同じ色で囲ったもの言葉やアイコンはそれぞれ関連性のあるもの、1つのグループを現わしています。
ただ書き出したものを全てが関連するものではない場合もあります。
書き出した全ての言葉、アイコンをグループ分けをする必要はありません。
またグループ分けの数も決まっていません。
自分がグループ分けしたものが自分にとっての正解です。
間違いはありませんので自信をもって進めましょう。
今回の例では【3つのグループ】に分けました。
赤色:Free!
緑色:マインドマップ(アイコン)
青色:チャレンジ
キーワードを決めたらフルマインドマップをかいていくという流れになります。
フルマインドマップって何?という方はこちらの記事もチェックしてみて下さいね。
まとめ
BOIを設定する事でマインドマップにまとまりが出来、記憶への定着や思考の広がりを助けてくれます。
箇条書きや文章でももちろん情報やアイディアの書き出しは出来ますが、バラバラに書き出したものに関連性を見つけ出して、また見つけたものから新しいアイディアを連想するというのは難しいものです。
マインドマップはセントラルイメージからメインブランチ、メインブランチに書かれたBOI、各BOIからサブブランチが繋がって思考を広げていく為、それぞれの関連性が明確なので連想がしやすくなっています。
また真ん中にかかれている目的に全てが繋がっているため、別々のブランチに書かれている事も目的に必ず関連性があるため箇条書きでは気付かなかった新しいアイディアや関連性に気づく事が出来ます。
アイディア出しが上手く行くと、新しい生地を考えたり問題を可決したりなど様々な場面で応用が利くようになりますよ。
そんなマインドマップについて全般的な情報を知りたい方はこちらの記事も是非チェックしてくださいね。
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