マインドマップの勉強をしていると【放射思考】という言葉が良く出てきます。
【放射思考】という言葉はご存じですか?
簡単に言うと、ヒトが日常物事を考えたり、理解したりする際に、脳の中では神経細胞が沢山の信号をやり取りしています。
その神経細胞はどんどんつながって広がっていきます。
思考は直線的ではなく横、上、斜め下、上、横などなど方々に広がっていきます。
このような広がり方をする思考の事を【放射思考】と言います。
これからマインドマップを勉強していく際、放射思考を理解しておくとマインドマップがなぜこれからの世の中でより役に立つのかという事が分かってきます。
是非楽しんで勉強していきましょう!
- マインドマップは見たことあるけど何でこの書き方をする必要があるのか
- 何でマインドマップは頭を可視化したノート術と言われるのか
- なぜブランチを分ける必要があるのか
- 脳がどのような思考の広がりをしているのかが理解できる
- 思考の仕組みを理解する事で効率よく脳を使えるようになる
- 仕事や勉強のキャパシティが大きく広がる!
ヒトの脳について学ぼう!
思考のプロセスってどうなってるの
ヒトがどのように物事を考えて、理解しているかというプロセスをご存じですか?
見たり、聞いたり、触ったり、匂ったり、味わったりなど5感で情報を捉え、それぞれから得た情報を連結して保存し蓄積していきます。
赤くて丸い形→甘い香り→表面はツルツル
食べたらシャリシャリ感があって甘みが広がる
生産地は青森が有名
と言えば!!
ジャーン!リンゴ!!!というような感じです。
このように様々な関連した情報を思考していく事で表しているものに辿り着く事が出来ます。
この流れが思考の流れです。
脳の「神経細胞」って何だろう
脳は脳神経細胞の集合体です。
理化学研究所の研究によると脳全体の神経細胞の数は約860億個と言われています。
この数の脳神経細胞が信号をお互いに伝達する事によって、物事を理解したり、新しいアイディアを出したりなどをしているのです。
最高性能のスパコン(スーパーコンピューター)でも、ヒトの脳全体の規模の電気信号をシミュレーションする事は不可能と言われています。
神経細胞約860億個がお互いに連結して信号をやり取りしていくという事は、少なくとも何千兆通りの連結の可能性が見込まれます。
これが自分の頭の中で起こっていると思うととんでもない事ですよね。
理化学研究所
ヒトの脳全体シミュレーションを可能にするアルゴリズム
-脳シミュレーションの大幅な省メモリ化と高速化を実現-
思考はどうやって広がっていくのか
神経細胞約860億個がお互い連結して思考が広がっていくという事はお伝えをしましたが、もう少し詳しく掘り下げていこうと思います。
脳の神経細胞の事を【ニューロン】と言います。
良く中学の理科の勉強で出てきたこちらがイメージとして使われる事が多いですね。
それぞれのニューロンが思考を巡らせる(信号)事により、端と端の神経がどんどん連結していきます。
またイメージとしてニューロンの端と端はそれぞれ異なった形をしていて、違う形のものが連結する事で新しいアイディアが生まれていきます。
このような情報が異なるもの同士の端と端がどんどん連結をしていき、中心から外側に向かって広がっていくのです。
このような結果からニューロンがお互いに繋がって放射状に広がるという事は、脳にとって自然な流れといえると考えられます。
マインドマップが脳にとって自然なノート術と言われる理由
ニューロンの端と端が繋がって放射状に思考が広がっていく事が脳にとって自然であり、その根拠についてお話をしてきました。
マインドマップは脳に自然なノート術と言われています。
それはなぜだと思いますか?
こちらに掲載されているサンプルのマインドマップを見ながら説明の内容と照らし合わせてみて下さいね。
真ん中に目的に関連したイラストがかかれている
上記のマインドマップを見て頂くと真ん中に目的に沿ったイラストがかかれていますね。
脳もまずは目的を意識してから思考がスタートしていきます。
その目的をマインドマップでは真ん中にかいてからスタートします。
目的から放射状に思いついた事をかき出していく
マインドマップの特徴として真ん中にかいた目的からどんどん思考の赴くままに波線(ブランチ)を伸ばして、横に斜めに思考をどんどん広げていきます。
マインドマップには主に2つの種類、ミニマインドマップ、フルマインドマップとがありますが、このかき方は両方同じやり方になります。
ミニマインドマップとフルマインドマップの違いについて知りたい方は、こちらの記事も読んでみて下さいね。
紙の端に着いてしまったら内側に折れたり、ブランチを真っ直ぐに横に広げていくだけではなく、途中に別のブランチを追加して斜め上に広げて行ったりなど自由にどんどん広がっていきます。
この写真をご覧ください。
この端と端が繋がって広がっている姿。
似ているものありませんでしたか?
これは脳の神経細胞の写真です。
このようにどんどん神経細胞同士が繋がって思考を広げていきます。
どことなくマインドマップの広がり方に似ていますよね。
思考は中心からどんどん横に上にどんどん広がって連想を広げていきます。
直線的なノートではこのような連結は出来ません。
これが脳が思考を広げる特徴でそれに類似した書き方をするマインドマップのがマインドマップというノート法です。
この結果によりマインドマップは脳に自然なノート術と言えると考えられます。
まとめ
今回は下記のようなことについて説明をしました。
- 放射思考について
- 脳の自然な思考の広げ方について
- なぜマインドマップが脳にとって自然なノート術と言えるのか
因みに脳の神経細胞の先端はそれぞれ違う形を持っているということも説明しました。
パズルのように凸凹があって形が合えばそこにはめられるのが普通というイメージがありますが、脳神経はそうではなく形状が違っても繋がりたいもの同士が繋がっていきます。
このような思考の繋がりが、新しいアイディアや考え方が生まれる瞬間です。
またこのパターンは脳に保存された知識量によってどんどん増え、より一層個性的に面白い思考の広がりに繋がっていきます。
色々な刺激を受けながら、目的を真ん中にかき、その目的に関して思いつくままに頭の中を見える化して、出てきた情報全体を見て(俯瞰)、また思考を広げていくというのがマインドマップの面白い所です。
新しい刺激を受けた後に昔実施した同じ目的について考えてみると違う閃きが生まれる事もあります。
このように考えるといくらでも新しい刺激があれば新しい発見が出来ると考えられます。
マインドマップって、究極のツールだと思いませんか?
しかし今まで罫線に沿って真っ直ぐかく事に慣れていた私たちにとって、自由に思考が広がるがままにかいてください!というのはなかなか難しい注文です。
やっていいよと言われて簡単にできないのもまた事実。
今までやってきていないのだから難しい。
それが普通!まずは練習する事が大切だ!という意識を持って、上手く行かなくてもまずはかいてみる事からチャレンジしてください。
今までやってきていないのだから難しい!
それが普通です!
まずは練習する事が大切。
ご興味をお持ち頂けたら、是非この記事やこのブログ、様々な所にかかれているマインドマップなど簡単なものを真似する事から始めていきましょう!
脳の可能性は無限大!
それを上手く引き出すマインドマップのスキルを手に入れよう!
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